SNOW のⅤをUPです。
ちょっとご無沙汰し過ぎちゃってたのですが、山梨の甲府も初雪ということで、さわりを下に載せてあとはBOOKSの方へどうぞというwww
なんと姑息な……。

ま、とりあえず……――。

SNOW Ⅴ

 カタチの違う、雪が降る。
 故郷に舞い降る雪とは違う、あたしの心とおなじようにカケタ雪……。
『本当のあたしをさがしに行くの!!』
 そう言って家を飛び出した18の春。
 カケテいるなにかを見つけ出そうと、がむしゃらになって上京したその場所は、雪さえも欠けさせてしまう、氷のような街だった。

「さっむいなぁ……」

 1日何百万人という人が行き交うこの街は、自然の寒さじゃない冷たい風が吹き抜けていく。
 あたしはちょうど2年前、高校卒業と同時にリサイクルショップで買ったアコースティックギター(そのギターにあたしは一目惚れした。けっしてお金が無かったわけじゃない。)を抱えたまま、デパートのショウウィンドゥの前にしゃがみ込んだ。
 イルミネーションが色とりどりに光り輝いて、行き交う雑踏の波に乗らないと、現実からはじき出された気になってしまう。

「しょうがないかぁ。 もう、今年も今日で終わりだもんねぇ……」

 足もとに置いてあるギターケースには、自分で入れた小銭(いわゆるサクラだ。)が、数枚置いてある。 それを見て深いため息をついた。

「不景気ったって、ジュース代くらい入れてくれたって死にゃしないでしょうに」

             続く。。。